ここでは、過敏性腸症候群歴20年の私が自分で調べたことや経験からどんな病気か簡単にお話していきます。
過敏性腸症候群(IBS)について
過敏性腸症候群(Irritable Bowel Syndrome)は慢性的に腹痛や下痢、便秘、ガスがたまるなどお腹の不調が続きます。しかし、検査をしても体内に異常は見られません。
命に係わる病気ではありませんが、生活の質(QOL)が下がることが多いです。
症状は3タイプ
下痢型
急な腹痛、激しい下痢、1日に何度も腹痛でトイレに行くことが多いです。
私はこのタイプで、夜に腹痛が起きると明け方まで何度もトイレに行くので眠れません。
急な腹痛でトイレに行きたくなるので、外出やバスなどすぐにトイレに行けない不安からさらに症状が悪化します。
便秘型
女性に多いのがこのタイプ。
お腹張りや腹痛、ガスが出ます。ウサギのようなコロコロの便が出て、残便感もあります。
一般的な便秘と区別が難しく、30代以下の若い方が過敏性腸症候群と診断されることが多いようです。
混合型
下痢と便秘を繰り返します。
発症の原因
精神的なストレスや不規則な食生活、自律神経のバランスが乱れることで発症するそうですが、はっきりと原因を特定することは難しいようです。また、完治も難しいと病院の先生に言われました。
私は12歳で発症しましたが、以下の3点が原因かなと思っています。
・クラス替えで仲のいい友達が誰もいなかった
・塾に通い始めて睡眠時間が減った(寝るのは0時過ぎ)
・パティシエを目指していて、毎週末大量のお菓子を作って食べていた
検査内容
問診、血液検査、尿検査、便潜血検査、内視鏡、CT、超音波検査をします。
行く病院によって検査が違い、私の場合は下記の検査内容でした。
・内科→問診、視診、触診、聴診
・消化器科→問診、超音波検査
・消化器内科→問診、内視鏡
・精神科→問診、血液検査
内視鏡は本当に異常がないか安心したかったので、自分からやってほしいとお願いしました。
結果、異常はなく過敏性腸症候群と診断されました。
過敏性腸症候群に似た病気でクローン病、潰瘍性大腸炎、がんなどがあるので自己判断はせず、調子が悪い場合は病院へ行ってくださいね。
治療方法
生活習慣の改善
規則正しい生活と睡眠時間の確保が必要。また、適度な運動も効果的。
私の場合、睡眠時間が減るとお腹が痛くなることが多かったので、優先順位は①睡眠時間→②規則正しい生活→③運動にしていました。
食事療法
1日3食、脂肪分の多い食べ物、香辛料やコーヒーなど刺激の強い食べ物、乳製品、アルコール、飲みすぎ、食べすぎ、冷たい飲み物・食べ物を控える。
私のおすすめは食事日記をつけることです。
私はズボラなので、お腹が痛くなったときのみスマホのカレンダーに記入しています。
【記入する内容】
・食べたもの
・食べた時間
・お腹が痛くなった時間
・お腹の痛みレベル(1~10段階)
・睡眠時間
何をどのくらいの量を食べたら痛くなるのか、何時間後に痛くなるのかを把握でき、ある程度は痛みをコントロールできるようになりました。
服薬治療
症状に合わせて、薬が処方されます。
私は、整腸剤、セロトニンの働きを抑える薬、抗不安薬を使いましたが、あまり効果を感じられなかったので今は食事療法だけです。
出かけるときにビオフェルミンを飲み、それでも痛くなったら正露丸を飲むようにしています。
頻繁に痛くなるようになったら、また通院します。
その他
病院で症状が改善されない場合は、選択肢として考えるのもよいと思います。
鍼
施設によって施術が異なりますが、下記の対応をします。
・自律神経のバランスを整える
・身体の冷えやコリ、緊張をほぐす
・ツボを刺激して腸内環境を整える
アラテックセラピー
アレルギーや過敏症は本来、体にとって無害なものが有害と認識されて症状が出てしまうので、有害と認識しなくなるようにする施術です。施術に伴う痛みはなく、子供でもOKとのこと。
アレルギーや過敏症の方向けの施術ですが、アナフィラキシーショックが出る人や不耐症の人は対象外でした。
気にはなっているけど、効果がある場合はもっと有名になっているのでは?と思う部分があるので、施術を受けることにした場合はブログで報告しますね!